ゲームデザイナーはあらゆる業種に対応可能なプロフェッショナル

こんにちは、シナスタジアデザインです。

ゲーム開発に重要なゲームデザイナーについてご紹介します。
「デザイナー」というのは絵を描いたり商品パッケージをデザインしたりする人を想像するかもしれません。
ほとんどの場合は美術に関することを指すのですが、ゲーム開発では「ゲーム全体をデザインする人」という意味でも使われます。
今日はその「ゲームデザイナー」について書いていきます。

目に見えないものをデザインする

ゲームデザイナーの仕事は多岐にわたります。
ゲームの企画を考えてどんな遊びにするかを考えたり、キャラクターの名前を決めたり、ゲーム開発全般のまとめ役になることが多いです。
目に見えないものを考えていくのは楽しい反面、なかなか難しいものでもあります。

じゃんけんゲームを例にしてみましょう。
3つの手を駆使して戦う馴染み深いゲームですが、それを文字にしてみるとゲームデザイナーの仕事を理解しやすくなります。

じゃんけんを分解してみよう

じゃんけんのルールを文字にしてみます。

・2人以上で遊びます
・「じゃんけんぽん」とみんなで掛け声をかけます
・「ぽん」の合図に合わせて好きな手を出します
・手は3種類あります
ぐー
ちょき
ぱー
・相手に勝つためのルールを決めます
「ぐー」は「ちょき」に勝つ
「ちょき」は「ぱー」に勝つ
「ぱー」は「ぐー」に勝つ
・おなじ手になった場合は「あいこ」となります
・あいこになった場合は「あいこでしょ」と掛け声をかけてもう一度手を出します
・最後の一人になるまで繰り返します

地域独特のルールについては割愛しますが、分解するとこんな感じです。
ゲーム開発でもじゃんけんの要素はよく使われていて、誰でも知っているので遊ぶ人が理解しやすいルールになりやすいですね。
これと同じように、勝ち負けと遊びのルールを決めることがゲームデザイナーのお仕事です。

ルールを作るにはテクニックが重要

ゲームデザイナーは特別な才能を持った人だけがなれる職業だと思っていませんか?
全くそんなことはなく、ルールの作り方を知っていれば誰でもゲームデザイナーになるチャンスがあります。
先ほどのじゃんけんゲームのように、順を追ってルールを考えてみましょう。何をすれば始まり、どうなれば終わるのか。あとはその中身をひたすら考えていけば良いのです。

これはテクニックなのでたくさんのルールを知っているほど複雑なルールを作れるようになります。そのためにはたくさんゲームで遊ぶことも必要ですし、ゲーム以外の事についても知っている必要があります。なのでゲームデザイナーとして活躍している人は知識が豊富で、いろいろな事に興味があり、知らないことがあればどんどん調べる好奇心の強い人が多い印象です。

ゲーム以外の分野にも応用ができる

ここまでゲームデザイナーについて書いてきましたが、ゲームのルールを作れるという事はあらゆる面で役に立ちます。
ゲームの始め方、終わり方を紐解いて言葉にできるのは一連の動きをしっかりとイメージできている証拠です。この技術は資料作成や新規事業計画の策定、異分野に進出するための市場調査など様々な面で役に立ちます。

分からないことを調べて資料にまとめ、新規事業に必要な計画を作り、どうすればゴールになるのかを考える。これはゲームデザインと同じ頭の使い方です。ゲームで遊ぶことが得意な人は頭の中にロードマップがあり、それを資料として書き出すことができます。
将棋棋士で有名な羽生善治さんは趣味でチェスもやっていて、将棋だけでなくチェスも世界クラスの強さを持っています。基本的な考え方さえわかっていれば応用はいくらでも可能になるのです。

ゲームデザインとは新しい遊びのルールを考えることです。
しかし、ルールを成立させるための道筋をしっかり立てていく必要があります。
ゲームのルールを考えるためには様々なケースを想定したイメージが大切で、その考え方はあらゆる仕事においても有効です。
企業研修にゲームを取り入れるところもあるくらいなので、ぜひ新しいゲームをデザインしてみてください。