ChatGPTを使って何をしようか。早速業務効率化に使ってみよう

ChatGPTが普及してさまざまな企業や個人に利用されています。AIを使ったサービスということで何でもできる魔法のツールのように思われがちですが、使い方を間違えるととんでもない結果になります。ここではプロンプトの作り方と、ChatGPTを使って出力した記事を掲載していきます。

今回記事の後半でご紹介する文章は実際にChatGPTを使って作成した記事です。(画像は画像生成AIでこの記事の内容から生成したものです)どのような記事にしたいかを命令するだけで完成してしまうのでとても簡単です。ただし、思い描いた内容に100%合致するかは分かりません。それがAIの面白いところでもあり、扱いにくいところでもあります。
記事作成のために、以下のプロンプト(命令文)をセットしました。

ブログで技術解説記事を作ります。
2000文字程度で以下のテーマに沿った記事を作ってください。
「ChatGPTを使って何をしよう。業務効率化に使ってみよう」 構成は以下とします
1.序文
2.ChatGPTを使うメリット、デメリット
3.作業効率化事例を5個
4.ChatGPTで実行できることの解説
5.ChatGPTを「使う」から「使いこなす」ための方法の解説
ChatGPTを使うメリット、デメリット

ChatGPTで操作した内容は画面右上の共有ボタンから見れるようになるのが便利です。

https://chat.openai.com/share/261ff969-2c15-4d86-b539-8eb4da76fd24

ChatGPTは魔法のAIシステムではなく、使い方次第で全く意味をなさないものにもなってしまいます。
特にプロンプトと呼ばれる命令分が非常に難しく、文章の前後を入れ替えるだけで結果が変わることもよくあります。さらに、テキストからAIがそれっぽい返答を返すもの、でもあるので情報の少ない直近のニュースなどは検索結果からの返答になるので、間違った情報が氾濫していると正しい結果が出ない可能性もあります。

プロンプトは詳細に書いてあげる必要があります。ニュアンスや「言わなくてもわかるでしょ」というセオリーなどは反映されません。(生成物によってはでますが)

よくない例
「AIに関する記事を書いてください」

これだとAIどころか命令している自分自身も意味がわからないので、結果が正しいかどうかすらチェックができません。必要な情報を細かく書いてあげるようにしましょう。

プロンプト例
AIに関する記事を1500文字以内で作成してください。
ChatGPTで業務効率化する方法を書いてください
日本国内の事例を検索して3つ提示、300文字で解説してください
最後にまとめの文章を入れてください

こんな感じでまずは入れるようにしましょう。
特殊なテクニックとしては、ChatGPTがどんな人で、誰に対してのものなのかを追加しても良いです。

プロンプト例
あなたは日本屈指の技術知識をもつエンジニアです。
AIのことを全く知らない人物に対して記事を読ませる想定です

難しいワードや専門的な技術について解説する場合は、必ず知識がない人向けに解説を織り交ぜてください

AIに関する記事を1500文字以内で作成してください。
ChatGPTで業務効率化する方法を書いてください
日本国内の事例を検索して3つ提示、300文字で解説してください
最後にまとめの文章を入れてください

これだけで出力結果が変わってきます。色々なプロンプトを考えて実際に試してみてください。
出力結果をそのまま使える場合もあるし、大抵の場合は不足している情報を追加して(追加する場合もChatGPTに指示して生成してもよい)整えていきます。プロンプトのテンプレートができれば記事作成自体は数分で終わってしまいますので大きな業務効率化が目指せます。

ChatGPTをもっと使いやすくするために「GPTs」という機能もあります。
これは事前に作業内容のプロンプトをセットしておき、オリジナルアプリを作って1クリックで使えるようにするノーコードツールです。ChtGPTと会話して出力結果を確認しながら作るのでエンジニア以外でも強力なツールを作成可能です。いちいちプロンプトをセットしなくても良いので便利ですね。
数多くのアプリが公開されているので試してみてください。
https://openai.com/blog/introducing-gpts

それでは実際にChatGPTで作成した記事を読んでみましょう。

タイトル:ChatGPTを使って何をしよう。業務効率化に使ってみよう

近年、AI技術の進化により、日常業務を支援するツールが数多く登場しています。特に、OpenAIによって開発されたChatGPTは、その高度な自然言語処理能力を生かして、様々な業務での活用が期待されています。本記事では、ChatGPTを業務効率化のためにどのように活用できるか、そのメリット、デメリット、そして実際の事例を交えながら解説します。

メリット:

  • 時間の節約: ルーティン作業や質問応答、文書作成などをChatGPTに任せることで、人間はより創造的な仕事に集中できます。
  • 可用性: 24時間365日、いつでもどこでも対話形式で情報を取得したり、作業を依頼できます。
  • 多様性: 多言語に対応しており、異なる文化や言語の文書を作成する際にも役立ちます。

デメリット:

  • 正確性の問題: 情報が最新ではなかったり、誤解を招く回答をする可能性があります。
  • 個別のニーズに対する限界: 特定の業務や専門的な知識が必要な場面では、カスタマイズや人間の介入が必要になる場合があります。
  • プライバシーとセキュリティ: 機密性の高い情報を扱う際には、データの保護とプライバシーの問題を考慮する必要があります。

作業効率化事例

メールと文書の自動生成:
ChatGPTを活用することで、日常的なメールや報告書、提案書などの文書作成作業を大幅に効率化できます。たとえば、営業部門では顧客へのフォローアップメールを自動生成し、カスタマイズすることが可能です。これにより、一つ一つのメールを手作業で作成する時間を削減し、営業担当者がより多くの顧客との関係構築や商談に注力できるようになります。また、ChatGPTは文脈を理解し、過去の文書を参照して一貫性のある文書を作成する能力も持っているため、ブランドのトーンやスタイルを維持しながら効率的に文書を作成することが可能です。

プログラミングのサポート:
ChatGPTはプログラミング言語にも精通しており、コードの例を提供したり、バグの修正方法を示唆したりすることで、開発者の作業を支援します。特に複雑なアルゴリズムの実装や、特定のプログラミング言語での最適な実践方法についてのアドバイスを求める際に役立ちます。また、コードレビューのプロセスにおいても、ChatGPTを用いてコードの質を向上させる提案を自動生成することができ、開発プロセスの高速化と品質向上の両方を実現できます。

データ分析の解説:
ビジネスにおけるデータ分析は、複雑なデータセットから意味のあるインサイトを抽出する過程です。ChatGPTは、このデータ分析結果を理解しやすい言葉で要約し、非技術的なスタッフでも理解できる形で提供することができます。たとえば、販売データのトレンド分析や顧客行動の分析結果を、簡潔でわかりやすいレポートにまとめることができます。これにより、意思決定プロセスを迅速化し、全社員がデータに基づいたアクションを取りやすくなります。

カスタマーサポート:
ChatGPTは、FAQや一般的な顧客からの問い合わせに対して、自動で回答するカスタマーサポートの効率化に貢献します。24時間体制で顧客からの問い合わせに対応可能となり、レスポンスタイムの短縮と顧客満足度の向上が期待できます。また、過去の対応履歴から最適な回答を学習し、顧客ごとのカスタマイズされたサポートを提供することも可能です。これにより、カスタマーサービスチームの負担が軽減され、より複雑な問い合わせに集中することができます。

教育とトレーニング:
新入社員のオンボーディングプロセスや特定のスキルセットのトレーニング資料の作成にChatGPTを活用することで、教育プログラムの質を向上させると同時に、教育コストを削減することが可能です。ChatGPTは、対象者の理解度や興味に合わせてカスタマイズされた学習資料を生成し、効果的な学習経験を提供します。さらに、対話形式で疑問に答えることにより、実践的なスキルの習得を促進し、より実践的なトレーニングが可能となります。

ChatGPTはとても便利なツールだけど間違うことも多い

ChatGPTを活用することで、業務効率化は大きく進化します。メールや文書の自動生成、プログラミングのサポート、データ分析の解説、カスタマーサポートの自動化、教育とトレーニングの質の向上など、多岐にわたる分野でそのメリットを享受できます。しかし、これらの利点を最大限に引き出すには、ChatGPTの正確性とカスタマイズの限界、プライバシーとセキュリティの問題に留意する必要があります。ChatGPTは質問応答、文章生成、言語翻訳、コーディングのアドバイス、ビジネス文脈での応用など、幅広い作業を実行可能ですが、「使う」から「使いこなす」には、その機能を理解し、適切な場面で活用する技術が求められます。この記事を通じて、ChatGPTを業務に組み込むことの可能性を探り、より効率的なワークフローを構築するための一歩を踏み出しましょう。