リモートワークを実践してみて地方移住を考えている方へ
こんにちは、シナスタジアデザインです。
新型コロナウイルスの猛威も収まる気配がなく、どんどん感染数も増えてきています。
そんな中、様々な企業でリモートワークを実践していますよね。やってみて、意外と業務に支障なくできてしまっている方も多いのではないでしょうか。
そこで検討されるのが「地方移住」です。
私の会社がある北海道旭川市にも、東京に本社があるサイバートラスト様がサテライトオフィスをかまえています。
・旭川サテライトオフィス便り
https://www.cybertrust.co.jp/chttps://www.cybertrust.co.jp/corporate/recruit/blog/asahikawa/
当社所在地からも近いところに東京の大企業様のサテライトオフィスがあるというのが不思議な感じがしますが、これからはもっと増えてくると思います。
その地方、光回線は通ってますか?
自宅で仕事ができるのだから住む場所はどこでも良いはず、だったら地方に移住しよう!
と考えている人も増えてきているようです。しかし、ちょっとまってください。本当にその地方で大丈夫ですか?
当社は創業から一貫してリモートワークを続けているため不便を感じたことはありませんが、唯一の不便で言えばインターネット環境でしょうか。
というのも、リモートワークで必須のインターネット環境が配備されていない地域があるかもしれません。実際、当社の周りは昨年やっと光回線のケーブルが延伸されました。
もともと農地が多い場所は市街化調整区域といって家が建っていない場所が多いです。すると、光回線工事の対象地域外となり、未だにADSLしか使えないところもあります。
光回線の申し込みサイトで確認した場合、光回線の提供エリア判定が出ても一部範囲外ということで使えない事もあります。申し込んでも工事車両が来て光回線を引けなかった、なんてことも大いにあります。
さらにADSLの新規申し込みはすでに終了しており、NTTは2023年に廃止することがアナウンスされています。ということは、光回線工事の見込みがなく、ADSLも使えない地域が存在することになるのです。都市部では当たり前になったインターネット環境も、まだまだ一部の地域では未整備のため注意が必要です。
安い土地、安い家を買う前にインターネット環境は必ず確認しましょう。
光回線だけあっても不十分
インターネットも完備されていて、さあ存分に地方でのびのびと移住生活を楽しもう!
そう思ったあなた、ちょっと待ってください。本当にそれだけで大丈夫でしょうか。
例えば移動手段。
その地方にはどんな移動手段がありますか?バスでしょうか、電車でしょうか。
そもそも都市部のように地下鉄なんてないし、線路があっても電車が通るのは1時間に1本、バスも路線から離れていてバス停まで車で10分、なんてことになっていないでしょうか。
「地方」といっても様々な場所を総合的に呼んでいるだけであり、便利な地方もあれば不便な地方もあります。狙っている地方には必ず一度訪れて、周辺のことも確認しておく必要があります。
当社がある東旭川町は、バスも通っていない田舎から、スーパーや駅がある市街地まで幅広いです。当社は田舎に分類されるところにあるため基本的に自分の車で移動します。すでにバス路線も廃止になり乗り合いタクシーが存在しますがすぐに出かけることはできません。
車も通らない静かな場所というのは、公共交通機関すらない場所なのです。
本州への移動が必要なら空港も必要
北海道にはいくつかの空港が存在しています。飛行機にさえ乗れれば東京出張もできるので便利ですよね。でも、空港までの道のりは果てしないのです。
札幌なら新千歳空港まで電車一本でいけますが、旭川空港までは線路が続いていないためバスか車移動になります。リモートワークだけど月に1回は本社に出勤するようなスタイルの場合は空港へのアクセスについても検討が必要でしょう。
北海道新幹線で5時間あれば東京に着きますが、新幹線は新函館北斗駅から出ています。札幌から新函館北斗駅まで約4時間、東京まで約8時間。北海道に住んでいても新幹線って実は遅いんですよ。飛行機なら約2時間。なので空港は必須です。
まとめ
私自身も大阪、札幌と都市部で仕事をしてきました。そこからの移動手段は手軽であっという間に目的地に到着しますが、地方からはそう簡単にはいきません。車を所有していれば良いですが、北海道は雪道、アイスバーンなので4WDじゃないと危険です。
地方移住のためには住む場所や家だけでなく、周辺環境のチェックも怠らないようにしておきたいものです。