良い人材を獲得するための方法とは?企業ブランディングと人事

こんにちは、シナスタジアデザインです。

新卒採用や中途採用がどんどん活発になっていくタイミングですが、人材募集はどのように行っているでしょうか。求人サイトやハローワークに登録をして待つだけの人事になっていませんか?
待ちの姿勢よりも攻めの姿勢で採用活動を行わないと良い人材は取られてしまいます。

企業ブランディングという概念

人事採用を行うにあたり「企業ブランディング」が重要となります。これは何かというと、うちの会社はこんなにおもしろいことをやっているよ、こんなに素敵な会社だよ、ということを伝えるためのものです。
昨今の就職希望者はインターネット検索で企業のことを細かく調べます。会社のホームページがない場合は就職先として検討されないことも多いようです。そこで、企業ホームページがどれだけ充実しているかがポイントになります。さらに、企業価値を高めるために、実践している活動、福利厚生や就業時間、資格助成制度などポイントとなる部分を細かく掲載して上げる必要がでてきます。

この会社は凄いと思わせることが大切

就職先企業として人気なのはIT企業です。ベンチャー企業でも新卒採用が活発化しています。IT企業はどのような採用活動を行っているのでしょうか。

■企業ブランディングのためのホームページ作成

まず一番に行うのは企業ホームページの充実です。会社でやっていること、どのような社会貢献ができるのか、就職することで自身の成長ができるのかを丁寧に説明します。給料が高いことや休みが多い事だけでは近年の採用はうまくいきません。現に、銀行や国家公務員よりもベンチャー企業への就職希望も増えてきています。新型コロナウイルスの影響で雇い止めが発生していることも大きく報道され、地方公務員の人気も高まってきているようです。

長時間労働を敬遠? 国家公務員キャリア志望者が減少
https://www.asahi.com/articles/ASP4J65HKP4JUTFK01T.html
公務員が人気?志望者増加のワケ
https://www3.nhk.or.jp/news/special/news_seminar/syukatsu/syukatsu675/

こうした人気の就職先では企業ブランディングが行われています。
ベンチャー企業であれば、新しいサービスや製品を作り世に出すことが達成感に繋がり、自分の仕事が世界の中心になっていく高い目標を持てます。その結果やりがいが生まれ、自分の力を試す場として人気が高まります。
公務員は雇い止めの心配がなく、東京や大阪に行かず自身の住んでいる地方で安定した仕事ができる部分が魅力です。給与は多くありませんが、とにかく安定を求める学生が地方公務員を目指しています。

このように、就職先がどんな場所か、自分に対して何をしてくれるのか、自分のワークライフマネジメントを行う際にこの会社で間違いがないのかをじっくり吟味するのです。そのため、情報のほとんどない企業や、何をしているか分からない企業は不安が高まり検討にすら入りません。

企業ブランディングの方法

では企業ブランディングとはどうすれば良いのでしょうか。ホームページをきれいに作るだけでは全く足りません。そこで必要なのが就職活動をしている人にダイレクトに届く情報です。

■SNSの活用

まずはSNSを活用してみましょう。ツイッター、インスタグラム、フェイスブックなど様々なサービスがありますが、できれば全部やりたいですね。ターゲットによって利用するサービスを絞っても構いません。以下のサービスが多く使われています。

・ツイッター

https://twitter.com/?lang=ja
日常的なつぶやきを投稿できるため、硬い文章よりもフレンドリーな内容で投稿すると効果的。人事担当が会社の日常を教えてくれたり、企業キャラクターを作って他のユーザーとコミュニケーションをとったり。堅苦しくないのがポイントです。投稿内容がバズったり(爆発的に拡散されること)、逆に炎上(批判的なコメントが拡散されること)したりと、運用にはポイントがあります。

・フェイスブック

https://www.facebook.com/
ツイッターとは少し異なり実名運用がベースとなっているため少し硬い印象のサービスです。ターゲティングがかなり細かくできるため、本当に必要な人材に向けて広告を出したり、直接話しかけてアポイントをとったり、ビジネスよりの使い方ができます。人材の直接スカウトには最適です。

・LinkedIn(リンクドイン)

https://www.linkedin.com/
日本ではあまり使われていない印象ですが、ビジネス用途に特化したサービスです。これも細かいターゲティングができるため、必要な人材に直接アプローチができます。海外人材の採用や特殊技能を持ったニッチなマーケットに入り込む際にはLinkedInが最適です。

・Wantedly(ウォンテッドリー)

https://www.wantedly.com/
最近企業での利用も多いサービスです。企業SNSと人材募集がセットで運用できます。人材募集も掲載し放題、ITやWEB業界に強い人材を獲得しやすくなります。画面の支持に従って情報を入力すれば企業ページが出来上がるため、自社ホームページを持っていない場合でも手軽に情報発信が可能です。

・インスタグラム

https://www.instagram.com/
きれいな写真が多く、文字情報がなくても写真でブランディングが可能です。例えば100円ショップのアイテムを可愛らしくレイアウトして掲載してみたり、普段は見られない製造現場の裏側を撮影したり、夜の工場を美しく魅せたりと、活用方法はたくさんあります。

いずれもターゲット人材が多く集まるサービスを活用することがポイントとなるので、まずは人気のあるサービスを活用していきましょう。

■転職エージェントの活用

転職エージェントに候補者を探してもらうのも効果があります。エージェント側で持っている人材データベースから最適な人材をピックアップしてもらえるので、自社でゼロから探すよりも早く確実です。エージェントが仲介に入るため採用フィーは発生しますが、企業の説明やスケジュールの調整、候補者の温度感など様々な角度から情報を得られます。うまく使っていくことで採用率が高まります。

ネットで就職先を検索する時代

就職希望者が使っているのはインターネットサービスがほとんどです。スマートフォンで企業検索をしたり、転職サイトからキーワードを打ち込んで絞り込んだり、自社を見つけてもらうことはかなり大変です。
そこで企業ブランディングを改めて見直し、ネット検索にヒットすることが良い人材を集める最初の一歩となります。さらに待っているだけではなく、直接欲しい人材に声をかけて採用試験をうけてもらう攻めの姿勢も大切です。良い人材は他の企業との取り合いになるので、昨日声をかけた人が今日別の会社に就職決定した、なんてことも多々あります。良い人材を早く見つけて早く獲得する。これが採用成功の要です。本当に欲しい人材は、一度声をかけて失敗したとしても定期的にアポイントをとって状況の確認や近況報告を行ってみましょう。現在の就職先を出た後に自社へ来てくれる可能性も高まります。
人事担当者は常に情報を仕入れて、常に動くことをオススメします。