【第2回】ゲームプランナーのお仕事とは。とにかくゲームをプレイすることが大切、ゲームを極めて開発に活かそう

ゲームプランナーとして仕事をするために必要な事はたくさんあります。その中でも重要な事はゲームをたくさんプレイして遊んでいることです。すでに世に出ているゲームをプレイして分析することがゲームプランナーとして活躍するための力になります。

ゲームが得意じゃなくてもゲームをたくさんプレイしよう

ゲームプランナーとして仕事をしていくと、アクションゲームやRPG、ゲームセンター用の体感ゲームなど様々なジャンルのゲーム開発に関わる可能性があります。自分の得意なゲームしか遊びたくない、そういう人は苦手なジャンルの開発に入った途端嫌になって会社を辞めてしまうかもしれません。

自分の好きなゲームがあることはとても良いことです。でも仕事としていくならば、好き嫌いにこだわらずあらゆるジャンルのゲームを遊ぶべきだと思います。これは家庭用ゲーム機以外にスマートフォンゲーム、時にはゲームセンターのゲームやトランプのようなアナログゲームにも広がっていきます。あらゆるゲームをプレイすることで見えてくる事がたくさんあるので、様々なゲームを体験しておきましょう。

プレイヤーの目線になることが重要

ゲーム開発で重要なのは「プレイヤーの目線になること」です。自分が得意なゲームは難易度が高くても十分楽しめますが、そうではない人がプレイすると難しすぎて挫折してしまうかもしれません。いわゆる難易度曲線を適切に設定してあげないと最期までクリアが出来なくなってしまいます。

有名なのは『ドラゴンクエスト2』のロンダルキアの洞窟でしょうか。落とし穴だらけ、敵も強すくてすぐに死んでしまう、一歩歩くたびにエンカウントするなどの伝説的なゲームバランスになってしまっています。当時の開発陣がきちんとテストプレイをしていなかったことが要因とされていますが、難易度が高すぎて挫折したプレイヤーもいたかもしれません。それでも頑張ってクリアした人もいるので、難しすぎて辞めてしまうか、なんとかクリアしてやろうと思えるかはプレイヤー次第です。

現代においてロンダルキア並のバランスを作ってしまうと、一部のコアゲーマーが喜ぶだけで大多数のユーザーからは不満が出てくるでしょう。最初から難易度が高くコアゲーマー向けである、と説明されたゲームなら良いのですが、子ども向けのゲームなら完全にアウトです。(※『ダークソウル』シリーズのように、ゲームオーバーを繰り返してクリアを目指す超ハードなゲームとして人気が出たタトルもある)

自分の開発しているゲームは「誰に対して」プレイしてもらうのかを十分に考えた上で設計をしていきましょう。そのためには過去人気のあったゲームをプレイして、どこまでやれば良いのか、難易度の限界はどこか、などを考えながらプレイしていきます。

ゲームプランナーはゲーム博士でもある

ゲームプランナーになるためにはたくさんのゲームをプレイして自身の経験値をためていくことが重要です。新旧様々なゲームをプレイしているうちにゲームの事が詳しくなってきます。そうすると難易度調整もやりやすいですし、やってはいけないタブーのようなものも見えてきます。(ロンダルキアの洞窟のような極端な高難易度はNGなど)

この知識はゲーム開発において非常に重要で、ゲームデザイナーとして活躍できる他、新企画の制作を行う際にも知識が役立ってきます。過去の良い作品のテイストを上手に取り入れ、現代の技術で新しいゲームを作ることも可能です。ゲームに詳しいということは知識が豊富でプレイ経験も豊富、自然と難易度調整ができるようになり新しいゲームの企画も考えられる。良いことしかありません。

ゲームプランナーを目指したい人は、とにかく好き嫌いせず新旧様々な作品をプレイして知識を溜め込んでおいてください。
ゲームプランナーになるには、今後も様々な情報をお伝えしていきます。