【第1回】ゲームプランナーのお仕事とは。ゲーム開発に重要なポジションのプランナー職を目指そう

ゲームプランナーのお仕事は謎に包まれています。これからゲーム業界に入りたい人でも、ゲームプランナーが現場で何をしているのか知らない人もいるかも知れません。ゲームプランナー職の人たちは、新しいゲームのことを考えて企画書をひたすら書いている職業なのでしょうか。それとも新しいゲームのプランを考えて具体化する職業なのでしょうか。ゲームプランナーのお仕事について解説していきます。

ゲームプランナーのお仕事

ゲームプランナーの担当作業は多岐にわたります。企画書の作成から仕様書の作成、進行管理、資料作成、様々な作業を担当しています。それではゲーム開発の簡単な流れを解説していきます。

ゲームの企画書を作成するだけがプランナーの仕事?

大多数の人はゲームプランナーのイメージを「これから作る新しいゲームの企画を考える人」と考えるでしょう。「プランナー」という言葉が総イメージさせているのですが、新しいゲームのことを考えるのはほんの一握りの時間です。仕事としてそればかり一日中考えている人はあまりいませんが、個人事業主としてプランナーをやっている方や部署の中でも特別な位置にいる方なんかは毎日新しいゲームの企画を考えているかもしれません。
通常は開発業務をしながら同時並行で企画書を書いたり、休みの日や空き時間にアイデアをまとめています。ゲームプランナーになったからといって、毎日好きなゲームの事だけを考えているというのは違います。普段の業務をこなしながら企画アイデアを書き留めていき、まとまった所で上司や同僚に見せて評価をもらっていくスタイルが一般的です。

既存の開発ラインに入って武者修行

プランナーになると仕事を覚えなければなりません。まずは既存の開発ラインに投入され、先輩社員の指導を受けながら仕事を覚えていきます。いきなり大きな仕事を任せられることはほとんど無く、仕様書作成のためのサポートやデバッグ業務、他部署とのやり取りを行いながら徐々に重要な業務を任されていきます。主に下記の作業を実施します。

・仕様書の作成
ゲームの世界観を資料にまとめたり、フィールドの広さ指定、オブジェクトの場所指定、アイテム名の検討、ドキュメントのまとめ作業等、主にテキストを入力していく作業です。一見地味な作業でやる気が出ないかもしれませんが、仕様書に無いものは作れないので、ある意味最も重要な作業とも言えます。仕様書がかけるようになれば怖いものはありません。

・進行管理、スケジュール管理
仕様書ができたら実際にゲームを作り始めます(正確には作りながら仕様書もアップデートしていくので完成ではありませんが)ゲームのリリース日かr逆算して、いつまでに何ができていれば良いか、実際の進行率はどのくらいか、スケジュール遅延が起きていないかなど確認しながら進めていきます。作業が遅れている場合は原因を突き止め、開発人員の追加や場合によっては仕様の削減など開発スケジュールを管理して完成を目指します。

・デバッグ管理
出来上がってきたプログラムやリソースデータの確認を行います。会社によっては専任のQAチームがありますが、その前段階でデータを確認する事前チェックを実施していきます。実際にデバッグをしてくれる人に連絡をしたり、見つかったバグをまとめてプログラマに渡したり、修正したバグリストをチェックして修正漏れが無いようにしていきます。完成日まで続く作業なので根気のいる作業です。

・レベルデザイン
レベルデザインは、プレイヤーの強さや敵の配置、武器パラメーターなどの設定を行います。コンセプトに基づいて強さを決定していくので、強すぎず弱すぎず、適切なパラメーターを見極めます。アクションゲームであればプレイヤーがクリアできるギリギリのラインを攻めたりもします。RPGであればクリアまでの時間や到達レベル、経験値の調整などを行います。

ゲームプランナーは忙しい職業

まだまだ作業はありますが、大まかにはこのような仕事をするのがゲームプランナーです。ゲーム開発が始まってしまうとゆっくりと新しいゲームの企画を考える暇はなくなってしまうのが分かると思います。それでもコツコツと考えてストックしていくことが必要になります。
また、ゲームの企画を考えるのはプランナーだけではなく、デザイナーやプログラマから出てきたアイデアというのもあります。ゲーム会社にはゲーム好きな人が集まっていると思いますので、仲間とアイデアを出し合って考えていくのも面白いでしょう。

誰にでもゲームプランナーになれるチャンスがある

ゲームプランナーになるためのスキルは一見特殊に見えますが、実はそうでもありません。とにかくゲームが好きで毎日あらゆるジャンルをプレイしている人ならレベルデザインに向いていますし、進行管理は一般的な会社でも行われています。つまり、ゲームプランナーは誰にでもチャンスがある職業でもあります。

必要なのは物事を多角的に見て問題点を見つけ出す力です。スケジュールが遅延しそうならどうすればよいか、資料をまとめるためのリサーチ能力、書面を作る文章力、どれも必要です。これらのスキルを伸ばしておくことでプランナーへの道も近づいてくると思います。